人間からは「悪魔」と呼ばれる、ヒトならざるものたち。
その王は自らの肉体を複製し、その複製体に記憶を引き継ぐことで代変わりしていく。
新しい王は古い王を倒してその躰を喰らい、その記憶を得る。
あくまで引き継がれるのは記憶のみであり、彼らの意識(自我)は個体ごとに独立している。

王となる条件を満たした複製体は数千体の中から1体生まれるかどうか。
人間界に跋扈する下級悪魔たちはこの王の体の出来損ないから生まれる。
王になる条件は満たさぬものの出来の良い個体は上級悪魔となる。

あるとき一人の新しい魔王となる複製体が、古い魔王に敗れた。
連綿と受け継がれ繰り返されてきたサイクルの中で、それはあってはならない敗北だった。
古い魔王は敗れた複製体の肉を喰らい、その骨を砕いて地上へ撒いた。

撒かれた骨は、それでもまだ意識を持っていた。
彼自身のそれまでの経験や記憶は古い魔王に喰われたが、
意識があるゆえにその骨は本能的にまた元の姿に戻ることを欲した。
再び王にまみえ、王を殺し、王の肉を喰らうことを欲した。
骨は粘土になった。
粘土は捏ねられ、ヒトガタを成した。

そして色々あってド田舎の貧乏オーナーの家にたどり着き、
残りの骨(身体)を呼ぶためにこのオーナーの意識に働きかけようとするも、
貧乏ゆえにすんでのところで思いとどまられてしまい、歯噛みする日々を送っている。

という設定を(あっちこっちのアニメや漫画からアイディア拝借して)考えて、
やだこの子かわいそうかわいい!と貧乏ドール生活エンジョイしてる。