ごめん、「チラシの裏」「ちらし」とかで何回かタイトル検索しても出なかったから、
ここにひっそりとつぶやかせてください。
お人形を捨てる話なので嫌な方、読まないでくださいね。ごめんなさい。

うちには父にもらった人形が2人いた。
そのうち一人は1歳になるかならないかで入院中にもらった、人生初ドール。
赤いビロードの服を着た、巻き毛のかわいいお人形だった。
でも大きくなるにしたがって、その人形のおでこに油性ペンで落書きしてしまった。
そのころはドール者でもなんでもなかったし、書いたのにも特に理由はなかった。
なぜその人形がうちの部屋にあるのかさえ、知らないし聞いてなかった。

数年後、部屋の片づけで「こんな落書きしてあるんじゃ、持っててもしょうがない」と、
他のぬいぐるみとかと一緒にゴミ袋に入れて捨てた。

父にもらった人形はもう一人いて、12歳の時にもらった。
それは私がドール趣味に目覚めはじめた頃で、今でも大事にしている。

でも「お父さんからお人形もらったよねえ」という話が始まると、言われるのは
最初の人形ばかり。二番目の人形は父に「覚えがない」とまで言われた。
「あの人形かわいかったのに、なんで捨てなきゃいけなかったのかねぇ…」と
両親から言われて、そのたびに取り返しのつかない後悔にさいなまれる。

油性ペンの落書きなんて、なんでしたんだろう。どうして、そんな事だけで捨てたんだろう。
もし時間が戻れるなら、落書きと捨てた時に戻って、自分を殴り飛ばしてでもやめさせる。
あのお人形は初めて私のところに来たドール、とってもとっても可愛いドール、
私の病気を心配した父の愛情のあらわれ、そのものだったのに。

怪談でもオカルトでもなんでもいいから、戻ってきてほしい…。
ドールに心があるのなら、子供だった私を許してくれるかもしれないが、悔やむ心ばかりが
心をさいなんでしょうがない。今いる子達を可愛がって、せめてもの供養としたいが、
こんな持ち主を持ってこの子達は幸せなのかな、とすら感じる始末。
本当にごめんね。本当にごめんなさい。一生忘れないよ、巻き毛の女の子さん。