寝る前にもういっちょ
昔付き合ってた人が電気工事してる人だった
屋根裏に入る機会が多いんだが
10件に1件の割合で屋根裏に何かあるのね
祠だったり古びた箱だったり
工事に支障が無ければ家の人には言わない
ある日配線の邪魔になる位置に古びた葛籠があった
家の人に知らせると、葛籠の存在を知らなかった様で、お宝が入って居るかも知れないから出して下さいと
結構大きいし重いから天井ぶち抜いて男3人で下ろして見た
明るい処で見ると葛籠ではなく、立派な彫刻が施された見事な子供サイズの棺桶に見えた
見た瞬間、絶対に開けたら駄目だと思った
自分霊感サラブレッドだから
出てきたのは5歳位の男の子の等身大のいちまさん
立派な着物を着て、胸に桐箱を抱えてた
桐箱の中身は
一メートル位の長さの黒髪が束ねてあるのと
着物らしきものの切れ端
茶道で使う立派なお茶入れ
お茶入れにはびっしりと人間の爪が入ってた
爪切りで切った爪、剥がして肉片が付いた爪が満タンに入ってた
家の人固まる
瞬時に理解した自分は説明しようか迷った
桐箱の中身は一族に呪いを掛ける道具で、先祖が封印する為にいちまさんに持ってて貰ってたんだ
呪いは解き放たれてしまった
末代まで皆殺しにする呪いを
一度畳みます