食べ物の羅列と男の妄想しか書かない、残念至極な日記も、
狭い劇場で、花柄スーツの小林が大はしゃぎしながら読めば面白い日記に感じられる。
現実に、あの日記が、花柄ではなく、普通のノートに書かれていて、公園に転がっていたら、最後まで読む人は皆無だろうよ。
そして、
いくらがんばってつじつま合わせても、
最後の主人公が妄想日記を書くだけというオチの弱さは正当化できない。
ネガティブな思考がポジティブに変わっただけなら、
またすぐに何かをきっかけにネガティブに変わるだろう。
主人公が、彼女を楽しませるために日記を書いてみるという話にさえすれば
もっと決意が強くなるのに、それが出来ない。
この作品はそれが出来ない自分の弱さをこっそり正当化する作品だと思う。

つまんないKKPを見てるのは、
こういう作品を作り続けて、受け入れられてるふりをし続けたら、
人間って、どうなっちゃうんだろう
って、思ったから。
どんどん自分の首を絞め続けるだけじゃん。違うの?
って思って見てるけど、
今んとこ、見事に首締め続けて、心の動きが小さくなってきてるから
予想通りで満足半分、がっかり半分てとこ。