面白そうなスレ発見!

その頃は西洋人のいう事だと云えば何でもかでも盲従して威張ったものです。
だからむやみに片仮名を並べて人に吹聴して得意がった男が比々皆
是なりと云いたいくらいごろごろしていました。他の悪口ではありません。
こういう私が現にそれだったのです。
たとえばある西洋人が甲という同じ西洋人の作物を評したのを読んだとすると、
その評の当否はまるで考えずに、自分の腑に落ちようが落ちまいが、
むやみにその評を触れ散らかすのです。
つまり鵜呑と云ってもよし、また機械的の知識と云ってもよし、
とうていわが所有とも血とも肉とも云われない、よそよそしいものを我物顔
わがものがおにしゃべって歩くのです。
しかるに時代が時代だから、またみんながそれを賞めるのです。

私の個人主義・夏目漱石より

経済学っていつから数学かぶれになったのでしょうか?
後年、経済学の数学かぶれ化or日本人学者はアメリカの権威になぜ弱いのかを
研究をする社会学者が現れると思いますw