ケインズが一般理論を本として出したのは、実証に費やすエネルギーはそれほど必要ないことと、
さらには、こっちが主だが、政策提言ないしその基本となる考えとして書かれているから。

ケインズは本来は学者ではなく、政治家やテクノクラートになりたがっていた人で、
だから政府や国際機関の仕事も嬉々としてやっている。
カーンのエッセイに出ているが、ケインズの近くにいた人たちはみな彼の人間的な魅力にゾッコンだったらしい。