神戸大教員が「入試問題漏えい疑惑」を告発――出題内容確定後に
研究室の生徒限定で行われた“特別講義”を複数が目撃、匿名投書も「身内だけ調査」で幕引き
http://www.mynewsjapan.com/reports/2310

神戸大学の教員より当サイトに対し、平成28年度の神戸大学大学院工学研究科応用化学専攻入試(2015年8月実施)
において入試問題が漏えいしていた、との情報提供があった。
工学研究科所属の特命准教授が、入試の6日前まで、自身が所属する研究室の生徒に対し、
試験問題の内容に関係する特別講義をしていた、というのだ。
その特命准教授は、試験問題の作成に関わる立場にあった。
取材を進めると、A氏以外の複数の学内関係者がこの教員の証言を裏付けた。
当該年度の同研究科の一般入試では、内外志願者70名のうち9名が不合格となっている。
学部入試に比べれば倍率は低いが、公平性がないがしろにされては大学の根幹が揺らぐ。
神戸大学は「内部調査の結果、不正はなかった」との見解を示したが、双方の話を聞く限り、
その調査は当該研究科に丸投げしたもので第三者はおらず、記者の心証はクロ。
漏洩はなかったことにしたい「身内」だけで幕引きを図った構図だ。
【Digest】
◇伝統ある国立大学に浮上した「入試問題ろう洩疑惑」
◇「あの講義を受けていれば入試で有利に」と複数の関係者
◇神戸大学の見解を徹底検証
◇検証@:「入試指導ではなく研究指導」という主張
◇検証A:「岡野教授の出題はスペクトルでない」との主張
◇検証B:「調査は十分だった」という主張
◇当事者は取材に応じず
◇誰も注意できない「大学」というムラ社会の病理