宇沢弘文
おそらく世界最高の経済学者の一人。
いわゆるケインジアン経済学と異なる、本来のケインズの経済学を追求し、
シカゴ大学でフリードマンとは激しく対立した。
もう御老齢ではあるが、彼こそ日本だけでなく世界を救う知性の持ち主だろう。 M.フリードマンと宇沢弘文氏は意見は異なるが、その中は悪くはなかった。
家族ぐるみの付き合いをいている。日本に戻るのは極端な市場原理主義者
反ケインズ政治家の攻撃、米国経済学の劣化にいや気がさしたに過ぎない。
当時米国では、ケインズはマルクス、ダーウインと並ぶ危険人物とされた。
M フリードマンはマネタリストだが基本的にはケインズの影響を否定していない 宇沢弘文や森嶋通夫氏など数理経済学者は晩年はやはりその方法論に
限界を感じていたのではないか! その政策的提案などは本来の理論的
成果を踏まえたものにならず時局に流された経済時論になっていて
失望している。米国経済学もJ。Tobin、F Modigliani
の時代からやり直すべきだろう。ルーカス サージェントへの批判
さらに言えば、英国経済学 カレッツキー カルドア J ロビンソン
ハッロド の再評価が必要であろう。 日本経済学会でも、米国市場原理主義派の大学留学者が反ケインズ的な
思潮を持ち込んで大きい弊害を生んでいる。官僚からの転向組はとくに
酷い。銀行エコノミストは多少の例外を除けば優秀な者もいる。
竹中平蔵氏への批判はほとんど誹謗に近い。彼は若い時から研究熱心な
地味な銀行エコノミストで当時はマスコミの話題にもあがることはなかった。
<研究開発・設備投資の経済学>の著作もある。後年政治、経済システム
の矛盾と限界を感じて時論や経済評論に手をそめたのが彼の運命を
かえることになった。 竹中氏の議論は極めて実践的で苦労して経験したことに負うところが多い。
市場原理主義、アメリカ経済界に手先、構造破壊主義者 などの批判と
攻撃は、既得権にしがみつく、一部経済界、左翼経済学者、左翼政党
草の根左翼によるものが多いが、救命すれば事実誤認と主観的嫌悪感
にもとずいている。批判の理論的合理性もない。吉川洋氏への自民党
既得権擁護派の攻撃も同様な感じがある。政府の諮問会議などに関係
したのが災いとなったが、それは、ケインズ,J トービン などの
活動にならったものだが、愚かな批判に耐えてほしいね! 現在の日本の経済学会では、小野善康 福田慎一 大瀧雅之 野口悠紀夫
吉川洋 植田和男 岩田一政 が注目されるがすべて東大系で、中には
昔の学生運動の匂いが残っている人もいるね!
旧高等商業・商科大系で実績を上げている有名学者はすくないね!
中山伊知郎 杉本栄一 篠原三代平 久武雅夫 越村信三郎 宮崎義一
伊東光春 新飯田宏 新庄博 矢尾次郎 天野育夫・・そのあとは?