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マンキュー マクロ経済学 第4版 9th ed
入門篇、旧第3版からの変更点はまえがき(vii)に詳しい。日本版は独自の編集で真っ先に目に入るのは、

旧第4章 貨幣とインフレーション が二つに分かれ、ビットコインについてのコラム等が追加されたこと。
新しい話題には、コラムとケース・スタディで対応している。

新第9章のケース・スタデイ「乗数の推定における地域デー夕の利用」(348頁)で新たに参照されたのは
以下の論文。
エミ・ナカムラとジョン・スタインソン
Fiscal Stimulus in a Monetary Union: Evidence from US Regions
http://www.columbia.edu/~en2198/papers/fiscal.pdf

邦訳第2から3への変化に比べたら大した変化はない(第3版は重要な図版が追加されていた)。
コラムは読み応えがある(46頁、映画ソフトのGDPへの扱いの変化はわかりやすい)が、
60頁分分厚くなったことで入門篇としては推薦しにくくなった。
フィリップ曲線の発見者はフィッシャーを併記すべきだし(472頁)、ヒュームを貨幣数量説の起源に
置くなら(149,321頁)ミルも併記すべきだ。

応用篇出たら今度は真面目に読み返します…