資本制社会においては、労働者階級が過去に生産した莫大な産業技術的成果物は
資本家階級の懐に資本として貯まってゆく。

労働者階級にはせいぜい労働者階級をそこそこ健康に生かすだけの費用
+自分たちの子孫を残してその子孫を明日の労働者階級に育て上げるだけの費用
+アルファが与えられていただけ。

資本家階級の社会にあっては労働者階級が資本家階級の欲望の追求のために
利用価値があったからで、労賃はその費用にすぎなかった。
利用価値がなくなったとき、労働者階級は資本制社会そのものからクビになり、
路上に投げ捨てられるだけ。

マルクスが予言した労働者階級の窮乏化仮説とはこういうことじゃなかったのか?