“会社員”が消える日――「雇用激減時代」の未来地図
https://www.itmedia.co.jp/business/spv/1903/28/news019_0.html
多くの人は会社に雇われて働いており、それが普通の働き方だと考えている
しかし今後は「会社員」という概念が根本的に消えていくと筆者は主張
自分の仕事を守るためにわれわれはどう対処すべきなのか?
ビル・ゲイツ「銀行機能は必要だが、銀行は必要ではない」
決済、融資、預金という銀行の三大機能に翳(かげ)りが見え始めているのだ。
しかも、銀行内の業務も、定型的な作業は、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)という事務系ロボットに置き換わろうとしている。
融資の判断も、いまやAI(人工知能)の業務だ。人間のやることは確実に減りつつある。
ソフトバンクの孫正義会長が語ったとされる、「3000万台のロボットを導入して24時間動かせば、人間の3倍働くので9000万人相当になる」という言葉のほうが示唆的だ。
ロボットやAIは、その活用による雇用減をおそれるよりも、人手不足対策として積極的に活用したほうがよいのではないか、ということだ。
将来的には、人間のする主たる作業は、端末機器(ノートPC、スマートフォンなど)を使って指示するだけとなるかもしれない。
しかも人間と機械のインターフェイスはどんどん改良され、PCへの入力は、キーボードから音声へと変わりつつある。
ジェスチャー、さらに思考だけで入力できる技術も開発が進行中だ。これが実現すると、サイバー空間で業務の大半が完結することになる。
いま多くの人は、会社に雇われて働いており、それが普通の働き方だと考えている。
しかし、今後は、ICTを軸としたエコシステムのなかで、AIやロボットを活用しながら、AIやロボットではうまくこなせない仕事を、
ある人はフリーの個人自営業者として、ある人は起業して会社を立ち上げながら、自分の独創性や創造性を発揮して働く時代が来るのだ。これは要するに、会社員が消えていくということだ。