特許や法律に関連する文章って、修飾語句がものすごくたくさんくっついていて、
1つ1つのセンテンスがものすごく長いだろ?あれはもともと英語やフランス語など
の原文ではものすごく長くても、実にわかりやすいんだよね。

英語よりもさらに
フランス語では、たとえば関係代名詞や名詞や形容詞や冠詞などには女性と男性との区別が
あり、単数複数の区別があり、時制などによって動詞がいろいろに変化するから、
どの語句が前または後ろのどの部分を修飾しているかが明らかになる。
ドイツ語やラテン語やロシア語になると、さらに文法体系が精緻だから、
もっともっと複雑な文章を作っても、平気で読者は正確に読み取ることができる。

そういう精緻な文法体系を持つフランス語やラテン語で昔は大いに書かれていたと
思われる特許や法律に関連する文書を、近代に入ると英語という文法体系の単純な
言語に訳すようになり、わかりにくくなり、さらにもっと単純な文法体系を持つ
日本語に訳しているもんだから、まるで理解不能な文章になってしまう。
だからこそ、特許や法律関係の文章を日本語で理解するのは大変なんだよね。