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     ( ´ω`)ちょっと時間ができましたお
     / つ と)
GEAB40抄訳

2010年春には新たな展開がある。2009年の過剰流動性で国は手に負えなくなる。
政策の失敗で新たな予算もくめない。政策の失敗は公的支出に覆いかぶさり、中間所得者層や定年退職は貧困に
あえぎ、貧乏にならざるを得ない。
国や地方の破綻は金利を上昇させ、貨幣からゴールドへの転換を促進する。
ドルが凋落し、米国債も減価した結果、各国中央銀行はゴールドへ転換するが、
FRBは公式に宣言できない。
2010年、春にはたまりにたまった20兆ドルの幽霊資産が社会システムに流れ込む兆候が出始める。
2009年の総合評価は72%である。今月は特に商業不動産、通貨と国外での収入を取り上げる

39で取り上げたとおりの国家破産:ドバイやギリシア、米英の負債に関する
悪い報告、ユーロゾーンが負債に立ち向かいなど各国の負債がどうにもならない
ことがニュースをにぎわせた
ある人にとっては大してことではないのに、ほかの人には難儀な例として今回はギリシアのことを取り上げる

ギリシアの例は以前33号で伝えた「危機は東欧から」と同じことで根拠がない
ウォールストリートやシティの思惑だ。ギリシアの公的金融はまったく問題がない。
ギリシアに対する想定が過剰すぎる一方で、この危機が示すところは関連する公的負債に緊張をもたらす
アメリカやイギリスにとってはアキレス腱だ。

まずほかの国がぼろぼろでEUにしがみつこうとしているのにギリシアはそのまま
1982年以来、EUの潤沢な資産を使っているのに、国内の近代化を促進することはなかった
GDPの3%をブリュッセルから頼るほどで、近代化の問題が形になるのは時間の問題だった

ギリシアはユーロゾーンの2.5%のGDPにすぎず、カリフォルニアの12%におよばない
まったく危機ではない
アメリカのほうが危機だが、こういった問題の時にはユーロゾーンのやばい国リストをつくる
アメリカのほうが大丈夫だと思わせるためだ
合衆国はドルを刷りまくり、米国債の買い上げをやめれば技術上は破綻している
多くの州で2010あるいは2011にデフォルトするのではないかとおびえている

ユーロゾーンは金の備蓄も、貿易黒字もあり、何より中央銀行が不良資産を
抱えていない(FEDは18ヶ月以上抱えている)
だからギリシアの問題はたいしたことなく、むしろ2年で45%増加した
49.5兆ドル以上の米国債のほうが爆発寸前である

格付け会社はリーマンショックもサブプライムもドバイも予測できない
米英に依存した機関が米英の金融をたたけるわけがない
そんな格付け会社も論調がかわっており、うまくやってトリプルAを維持しろ
と言い出している。根拠を探し出したらかなりまずい兆候だ

ギリシアの問題は3つのポジションをとる
例外的なギリシア
ユーロゾーンの一部としてのギリシア
だが両者を同時扱えない
なぜなら弱く孤立したギリシアとそんな孤立したギリシアから影響されて
弱くなったユーロゾーンは存在しないから
ギリシアは金融情報の操作をしようとしている
それはEUの改革を促進させる
そんなことをすればEUの経済指標のでっち上げを促進し、結果として
さらに悪くなる
だがギリシアのやるようなことに従うものはいないだろう