シリア「安全地帯」で合意=ロシア・イラン・トルコ覚書−カザフ 2017年05月04日 23:32
http://www.afpbb.com/articles/-/3127263

【5月4日 時事通信社】中央アジア・カザフスタンからの報道によると、ロシア、イラン、トルコの
3カ国は4日、内戦が続くシリアでの「安全地帯」創設で合意した。カザフの首都アスタナで3日
から開かれていたシリア和平協議の場で、3カ国代表が覚書に署名した。安全地帯創設構想は、
これまでトルコの他、トランプ米大統領がシリア国内での避難民保護のために提案していた。

 今回の創設案はロシアが提案したもので、覚書によると、北西部イドリブ県、中部ホムス県など
4カ所に安全地帯を設定する。カザフのアブドラフマノフ外相は、署名を受け「2日間の討議の結果、
戦闘を激化させないための地帯創設で後見人の国々が合意した」と発表した。ただ、当事者である
アサド政権と反体制派の代表はそれぞれ署名を拒否した。

 これに先立ち、ロシアのプーチン大統領は3日、ロシア南部ソチで行われたトルコのエルドアン
大統領との会談後の記者会見で、安全地帯設置構想に前向きな姿勢を示していた。米ロ両首脳は
2日の電話会談で、安全地帯構想について意見交換しており、4月の米国によるシリア攻撃では
激しく対立した米ロ両国が、アスタナでの合意を受けシリアでの協力を進展させる可能性もある。
(c)時事通信社