佐藤康宏氏とか河野元昭氏とか東大教授なのに(河野氏は元)、
小林忠氏とか辻のぶお氏とかに全部もっていかれて、実に大した著作がない。
佐藤氏もプライスにこだわりすぎて、他といえば概説書だけで終わって、
定年までに佐々木丞平氏の『応挙研究』のような決定的書物の刊行は無理だろう。
ぜひとも辻氏の『若冲』を越える『若冲大観』のような書物を出してもらいたいのだが。
だが、弟子が退官記念論集を出すのは必須で、ヨイショヨイショの定年になるのも見えている。
河野氏もケタケタ下品に笑って、へんてこ講演や国華のうめくさ原稿でごまかさずに、
光琳研究なら光琳で決定的な書物を出してほしい。
将来の日本美術史のためになっていないので、この二人は堂々と、決定的な大著なり著作集を出して欲しいと思う。