公立の美術館がコレクションを形成していこう、これを我が都市の文化として推していこうというときに、
大阪なら豪商文化(膨大な超一流のコレクションがある)と、今のにぎやかな庶民文化という柱が明確になる。
横浜・神戸なら港がアイデンティティーだから、西洋とのハイブリッド、国際性や多文化主義という柱が明確になる。
京都はいうに及ばず、金沢は武家の伝統文化という柱が明確。
福岡は、古くからアジア交易が盛んな土地柄だから、いち早くアジア現代美術の専門館を建てたり、国立博物館も東アジア国際交流にテーマを絞っている。

ところが名古屋は?名古屋文化とは何?といわれると、名古屋民自身が明確なイメージ
なんかもってないんだろ。だから、東京近郊のもともと平凡な農村だった地域の公立
美術館と同じで地元出身の作家のものを集める以外は、脈絡もなく適当に西洋絵画買って
お茶を濁すような状態になってる。