もちろん本物の骨董品らしく見せる手法もすでに確立している。
磁器の場合には完成後、2〜3年土に埋めておき、最後に塩酸と無水アルコールを塗布する。
こうすれば磁器に土がしっかりと張り付き、あたかも長年土に埋もれていたように見えるのだという。
銅器の場合には分厚い手袋をはめた職人がへりを手でこすり、鉄の棒で叩いてゆがみをつくる。
最後に使用した形跡をつくるため、化学薬品を塗って腐蝕層を作り上げる。