「書家で才能のあるようなやつ、すくないで。群れる才能はすごいけど。
仲間内で展覧会やって、典雅ですな、優雅ですな、
くらいしか評する言葉を持たん同士が褒め合うてる。
むつかしい漢字を続け字で書いて、そんなん誰も読めへんやろ。
かしこい言葉を書くほど人は離れていく。
だから僕はみんなが読めてにこにこしたり、
エエなあと思うてくれる字を書くねん。他は誰もせんけどな」(榊莫山氏)