アッカド語に関しては、「表音部分だけラテン文字に起こした『楔形文字・ラテン文字まじり文』」
という、日本独自の表記をしてもいいんじゃないかなあ。
ついでに、楔形文字に、ラテン文字で「ルビ」を振るのもよい。
イギリス人などは、「中途半端で非合理極まりない!」と一蹴するだろうけれど、
日本人(及びリービ英雄氏)にとっては、これが一番読みやすいんじゃないかと思うし、
ある意味、楔形文字の文字としての性質を、最もよく反映した読み方だろうと思うんだが。

古典語の世界というのは、ネイティブのいる「生きた語学」ではないので、
別にガラパゴス化しても、大した問題はないのだ。
日本人が、アメリカ人研究者の言う"Iching and Taoism"なんてものに乗る必要はないことは、明らかだろう。
江戸時代から続く、従来通りの易経研究で良い。

尤も、日本語母語話者は、セム語の発想が大変に苦手(これは明らかなこと)なので、
万葉集の読み下しのようなわけにはいかないと思うけどね。