>>89>>90
一流の研究者は、この程度の表記は何を採用しようが出来るわけで、問題はないよ。
イギリス人が、「楔形文字ラテン文字まじり文」を読むことは能力的に不可能だし、そもそも読む気がないだろうが、
(英米人を馬鹿にしすぎかもしれないけれどw 「朝日小学生新聞」すら全く歯の立たない
東京にいる欧米マスコミ記者と一緒にするな、と怒られそうだがw)
日本人研究者が、ラテン化したものを読むのは簡単だし、それを前提とした欧米の研究に参加するのも容易。

これは、漢籍研究について実際にそうなっている。
古典的方法に基づいた研究をしている日本人漢籍研究者は、
一流研究者ならば、北京語は当然、中国語音韻史も知っていなければ話にならないわけで、
表音化を前提とする英語文献の読解も、全く苦にならない。

俺の意図は、もっと一般の日本人に、外国古典語の世界の間口を広げることなんだ。
「横文字(ラテン文字)か漢籍」という二択になっている現状は、大変に不幸なことで、
外国の古典史に興味があっても、現状だと「高校で英語が嫌いになった」だけで、「中国ヲタ」になるしかない。
もう一つの表意文字体系を、楽に読むツールを提供することは、
この「非欧米=中華一極集中」というアマチュアレベルの知的な偏りを、多少なりとも是正する効果がある。
2ちゃんに屯う大量の「三国志ヲタ」や「項羽と劉邦ヲタ」の5%でも、
オリエント古代史に関心を持ってくれれば、日本の知的状況は随分違うと思うのさ。