>>141
その論文の著者は医者・地方文化人としては評判いいし陸前高田方言(本人曰く「ケセン語」)の
形態分析も優れているけれど、言語の系統関係の判別や言語接触に関してはまったくの素人。
北海道アイヌ語のアクセントは語頭に近い第一音節か第二音節に強勢がかかるが、「ケセン語」
のアクセントは文節末を重視し、第四・第五モーラにまでかかる。似ても似つかない。
>>150
アンカー先への関連で言うと、その「主流」というのも言語に関してはたいした根拠があるわけでもない。
血統と言語の系譜がまったく一致しない例など世界中にあるだろう。
エゾとエミシを別ものとみる考えは、70年代以降極左の思想的影響を受けた一部の北海道アイヌが
分離的主張を唱え始めた頃に、それへの同調や反撥として生まれたが、地名研究の成果を無視している。