朝鮮語は、主要な使用領域が韓国と北朝鮮に分断されている上に、中国にも朝鮮語話者の朝鮮族が少なからずいるので
国家と言語範囲の一致度はそんなに高くない。

日本語も、一言語一国家というよりは、一語族一国家というほうが正確だ。
琉球語派の「奄美語」「国頭語」「沖縄語」「宮古語」「八重山語」「与那国語」などという、
互いに意思疎通不可能な諸言語が沖縄に分布している。青森から与那国まで全て同一言語というのは無理がある。
方言連続体を形成していればいいのだが、琉球語派では方言連続体があちこちで断絶している。
本土では青森からトカラ列島まで方言連続体が続いているのとは対照的。