この音韻論と形態論にまたがる現象は、日本語にもあります。連濁です。

くつ(靴) → ながぐつ、かわぐつ、ぬのぐつ
さくら → おおしまざくら、やえざくら、やまざくら

/k/>/g/、/s/>/z/ への変化は発音の変化ではなくて、音素の変化です。
意味は変わっていないんですけど、機能が変わっています。
つまり、濁音になっていることによって、複合語になっていることがしめされているのです。
だから、「くつ」と「-ぐつ」、「さくら」と「-ざくら」は同じ形態素ではありますが、
形態は違います(「異形態」と呼びます)。