狼に育てられた人の子の話にどれほど実証性があるのか不確定なので、
言語を話して理解する能力が遺伝子レベルの突然変異だけによってすぐに
発現する能力なのかどうか、私は無知です。
また、エピジェネティックについても無教養です。

遺伝子レベルではすでに人間言語を操る能力をもっていたのにもかかわらず、
それは長い間誰にも用いられなくて、べつの要因で最初の言語が生じたのかもしれません。
その場合は、1つの家族や1つの親族を想定する必要はまったくないかもしれません。

あるいは、人間言語を獲得するための突然変異というのは意外とありふれていて、
あちこちで別々に起こった可能性も否定はできませんね。
ニュートンとライプニッツがそれぞれ独立に微分積分の一般公式を見出したように。