>>186
そうだね。>>183あたりでは「表層構造のマーカーが複数のプロパティを持つこと」と
「語幹とマーカーが分離不可分なこと」の議論がごっちゃになってる。
>>193あたりではだいぶすっきりしてきたけど

人称と数って別のプロパティだけど、多くの言語では不可分なマーカーにしてしまうんで、
これをもって言語の類型をすることはできないだろう。
ヨーロッパの言語では人称・数の他に時制や法のプロパティもマーカーに含んでしまうってだけで。

ちなみにアイヌ語の「行く」は単数形oman 複数形paye で、語幹からはマーカーが全然分離できないんだけど
これをもってアイヌ語は屈折語だという人はいない。
っていうのもこの手の単語が少なくて不規則活用で片付けられるからであって、
結局「どんな変化をする単語が大勢を張っているか」っていう基準でしか分類できないんだと思う
この手の屈折膠着孤立抱合っていう分類は