もうちょい、琉球諸語の音変化を追ってみるか。
今度はペラール(服部四郎かもしれん)が再構した*e *oからi uに高舌化した音を上げてみると

  PRJ 上代日 北琉球 南琉球
蒜 peru piru   piru   piu   pe→pi
麦 mogi mugi  mudʒi  muŋ  mo→mu
婿 moko muko  muku  muku mo→mu ただし2音節目のkoは高舌化しない
海 omi  umi   ʔuN   iN   o→u
臼 osu? usu   ʔusɨ   uɾ   o→u  2音節目のsuは子音性母音になっている(南)
薬 kusori kusuri kusui  ɸusiri  ※ここに「o」を置く必要はある?

「薬」の例を除けば、語頭・語末のeやoが高舌化をしてるし、
>>286でも書いたようにどうも語中または無声音のu、iが音消滅した形跡はなさそうなんで
無理に「薬」の語中に「o」を立てる必要もないように思える。
むしろ問題は「婿」のko。これがなんで高舌化しないのか。
高舌化も音消滅と同様、語頭・語末の有声音が高舌化したのか?と思うけど、「蒜」が例外になっている。

>>304
士農工商についてはそれこそウキペディア見ればわかるな
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A3%AB%E8%BE%B2%E5%B7%A5%E5%95%86