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上代特殊仮名遣い 三音目
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0353名無し象は鼻がウナギだ!
垢版 |
2014/07/03(木) 21:36:42.990
>>350
>これは、鎌倉【以前の】アクセントとしては明らかに禁則(凹型)だ。
これが「禁則」かどうかはどのような体系を再建するかによると思うが,私も凹型は琉球祖語,日琉祖語にも認めない立場。
341で書いた,「「昇」は語頭,「降」は語末に限られる」もそれを意識したものだったのだが言葉が足りなかった。
そして,どうも再建に関して,「拍」単位の昇や降(,高,低)を考えているように見受けられる。
>>345で「5類 昇低高」のように私の想定外の再建形が出てきたのもその一例だし,単に語頭の拍を「昇」に変えるという内容ではない。
私が341に書いた内容からなぜ
>つまり、論理的に、45類【の一部=琉球C系】において、RL…(H)という形を認めざるを得なくなる。
という結論が導かれ(ざるを得なくなっ)てしまうのか。
再建案を実際に書くとそれだけで行がかさむので要点だけ述べると,
3.6,3.7には*RHH, *RHL, *RHF, *RLLのような再建形を立て,凹型は認めない。
琉球でも本土でもこれらは*RLL>LHLのように上昇位置が後退したが,琉球で「鯨」類では後退が起きなかったかもしれない。
(起きた上で沖永良部や与論では再度戻ったのかもしれない)
2.4や2.5にも*RH, *RF, *RLのような再建形を立てるだけで,凹形を立てる必要はない。
C系列では語頭から上昇したが,B系列ではLH, LFのように2拍目で上昇した。
本土では*RL>LFのような変化を経てこの区別は消失した。
(長すぎるためいったん切ります。)
0354名無し象は鼻がウナギだ!
垢版 |
2014/07/03(木) 21:43:29.030
3.4や3.5のC類には*LHL, *LHFなどを再建し,凹形は再建しない。
(1つ前のレスで2.4,2.5にも同じことを書いたのは45類の意味の取り違え。また2.4や2.5【のC類にも】を補い忘れ)
本土では上述の3.6,3.7の変化に伴い*LHL>LLFなどと上昇位置が後退したが,琉球では3.6,3.7の上昇位置が遅れたため合流した。
また,3.4,3.5の「鯨」類では上昇位置がずれ*LH->*RX-となった。(下げ核であったなら*HL-かも。Xは高低問わず)
基本的には金田一流に,上昇も下降も「遅れる」方向に変化することを想定する。(3.4,3.5の「鯨」類の変化だけ例外)
問題となるのは平安京都で去声始まりの語があることだが,それらは第1音節が長く*LH-だったとして,
本土で*RL>LFの変化が起きたときにはまだ*LH.Lで変化せず,後に*LH.L>*R.Lとなったと見たい。(.は音節境界)
「去声始まりの語の第1音節が長かった」という推定は他の根拠を示せないため,アドホックだ,循環論だと言われれば反論できないが,
ともかくそのような再建をする限り両者に何らかの対立を認めるにはそのように推定せざるを得ない。
また,3拍語では*LHL>LLFとするのに,2拍語の*LH.Lは†LL.F(>L.F)と変化したと考えないのは矛盾ではないかと言われるとそれもその通りで,
本土の内輪式で「名が,葉が」はHLだが「歌,村」はLH(L)となっているのを援用して音節構造の違いが原因と説明せざるを得ない。
まだ詰めきれておらず問題点が多々あるのは承知だが,比較言語学の原則に則った再建を目指しており,決して「任意の分裂」などは想定していない。
御指摘の通り「アクセントは傍論」なので,これ以上ぐだぐだ言うのは避ける。
具体的な反論や疑問点などが指摘されればそれに対しては答えるつもりだし,致命的なミスがあれば認め撤回する。
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