紙(かみ)ってのが簡(カン)からきてるってのが通説なんだが…。
日本では木簡が多数出土されていて、最古のものは7世紀中葉あたり。数十万点にも及ぶものが出土されている。
墨で文字が書かれたものが出土品なわけだ。

萬葉集の成立は7世紀後半から8世紀後半ころ
古事記の成立は712年

日本には独自の文字がなかったので、漢字の音を借りて言葉を綴ったわけで、萬葉集がそうなもんだから、
萬葉假名と呼ばれている。出土している木簡は、萬葉假名で綴られているんだろうね。

日本には木簡があって広く使われているときに支那から紙が入ってきた、と考えると、木簡と紙は別物、と認識
するんじゃないだろうか。この薄くてぺらぺらなものはなんと言うの?ああ、そりゃシ(紙)だよ、と言われたんだろう。
しかも、簡はすでに普及しているのに対し、紙は和紙ができるまで、そして其の後もかなり貴重品だったはずだ。
カン⇒かみ、と簡單に言ってしまうのにはちょっと違和感がある。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E7%B0%A1#.E6.97.A5.E6.9C.AC.E3.81.AE.E6.9C.A8.E7.B0.A1
木簡