朝鮮語がそんな変な名詞の境目の認識し方をするに至った理由については2つほど考えられるな

1.所有格を表す単語を用いずに直接並べることで「○○の××」を表現する漢語の影響
 独立した音節ではない属格の-sは前か後ろの単語にひっつくことになった

2.アイヌ語と同じような名詞の扱い、すなわち概念形と所属形の区別をする基層言語の存在
 もともと誰かの持ち物・何かの一部を意味するために接頭辞としてs-を付けて所属形を作る用法があった様に思われる


2については少し気になる例がある
골 kor<骨 *kor("「城」を意味する古地名"、cf. OJ:城 kɨ<*kui<*kur-i) vs 시골 sigor("田舎"、cf. OJ(百済語の音写):村 sukɨ<*sukui<*su-kur-i)
これらをそれぞれ「集落」「〜の集落」という意味だったと見ると属格助詞のsも地域差で母音を伴っていて統一新羅時代以降単語として固定化していった様にも見える(他の例を調べてないので確定はできんが)