>>54
聞き分けられるというのと日本語という言語で異なる音韻となっているというのとは全く別の話
例えば格助詞「が」は地方によっては/ga/でなく/nga/と発音され実際にこの両者を聞き分けられる日本人は少なくないが
この2つの音素が日本語で別の音韻として使われてはいないので仮名表記で区別する必要はない

日本語よりも母音組織や子音組織が豊かな言語は一杯あり、それらを学んだ日本人は日本語の中に
現在の仮名表記として扱われている音韻よりもずっと多くの音素が存在していることを気付いて聞き分けているが
日本語の話者としてはそれらの音素の幾つかは区別せずに同一の音韻として使用しても日本語として破綻しないから
それら同一の音韻に属する様々な異なる音素については仮名表記で区別していないんだよ

表記について議論したいのならば音韻と音素とをちゃんと区別して議論しないと
表記で書き分ける必要があるのは音韻として異なる場合であって音素として異なっていてもその言語では同一の音韻ならば
書き分ける必要はない

全ての音素を書き分けたいのならば表記にはIPAでも使えば良いだけの話だ