http://yukan-news.ameba.jp/20150418-13/
「地方が衰退した理由」
「それは政府が地方を優遇しすぎて、地方は政府からのカネでしか動けなくなったから」

山本 現状のやり方では合理性が乏しく、公共事業をやればやるほど地方が衰退します。

国からお金を取ることが前提になると、間違った方向に努力してしまう。

木下 これに慣れすぎてしまった不幸はすごく大きいです。
商店街もそうですけど、イベントなんかを自分たちのお金でやるという発想がほぼなくなってしまった。
補助率も昔は半分とか3分の1だったのが、今や…。

山本 ほぼ全額というのも珍しくないですね。

木下 それで、地方自治体に営業をかけた代理店に丸投げして、どこでも同じようなことをやる。
誰も自分のサイフからお金を出していないですからね。
よく地方の人たちが都市部に出てきて、みんなで法被(はっぴ)を着て魚を焼いて出すお祭りみたいなものがあるでしょう。
あれも、赤字が出るとその半分が補填(ほてん)されるんですよね。

山本 出展者からすると、安く東京旅行ができるからいいか、みたいな。
本当にガチでやったら、相当売れないとペイできないはずですが。

木下 補助金がなくてもみんながやるのは、牡蠣小屋ですね。
あれは儲かるから。でも、それ以外の大半は大赤字ですよ。
アンテナショップだって、銀座であの単価で経営的には成り立っていないものばかりです。

山本 補助金のほうに頭がいくと、「自分たちの仕事をより良くする」とか
「付加価値を見つける」という、本来取り組むべきことに関心が払われなくなりますよね。