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ららぽーと沼津、10月4日開業  「労働力、交通…課題が浮き彫り」

 「ららぽーと沼津」が4日、沼津市にオープンする。百貨店などの撤退が相次いだ中、県東部の“商都”復活に向けた期待の声もある。
ただ、従業員採用を巡る労働力不足や慢性的な渋滞の悪化への懸念といった地域課題が改めて表面化する形にもなっている。

 「この地域で多くの従業員を確保するのは大変だろうと予測していた。実際に説明会を開催してみると、難しさをより実感した」。
9月初旬、ららぽーと沼津を運営する三井不動産商業マネジメントから委託され、同市で合同求人説明会を開催したアイデム担当者は本音をこぼした。

 入居テナント214店舗全体の採用目標数は3千〜4千人。テナントの中にはオープン時給1500円と、周辺の一般的なパート・アルバイトと比べて破格の待遇を提示したケースも。
だが、採用数は目標の6〜7割程度にとどまるという。

 三井不動産商業マネジメントの担当者は沼津市の状況を「若者の流出や人口減少が激しく、そもそもの労働力が不足している。
土日や祝日が書き入れ時になるサービス業への就労を不安視し、敬遠する子育て世代の声も多い」と分析。

 交通渋滞を懸念する声も聞こえる。同市はららぽーと沼津が面する国道1号を中心に県内有数の渋滞多発地域で、オープン後は渋滞が深刻化する恐れがある。
バス事業者は施設を経由する路線になるようダイヤを改正、公共交通の利用を呼び掛ける。

https://www.at-s.com/news/article/economy/shizuoka/688336.html