日本について最初に行ったのが京都だった 超モダンな京都駅を見たときには興奮したよ! だけど京都を観光して回るうち、だんだんその興奮はしぼんでいった
 古い町並みを見たかったのに、京都駅以外のところもけっこう近代的だし 金閣寺へ行くためにバスに乗ったんだけど、窓から見えるのはビルばかり 寺の真ん前にまでビルが建っているのを見たときには嫌になった

清水寺は印象的だった 三十三間堂にも圧倒された 伏見稲荷も面白かった だけどそれ以外の京都の町には本当にがっかり
なんていうか 醜い シカゴみたいに町全体が近代的で美しいのと違って、コンクリートだらけで 祇園の花見小路を見てさらにがっかりしたから、京都滞在の予定を早めに切り上げて翌日から奈良に移った

旅が終わってからも落ち込んでた メキシコシティとかベニスみたいに、古い建物が歴史地区で美しく保存されているわけじゃなかったし、自分が思い描いていた京都とは全然違った
京都は第二次世界大戦中もアメリカ軍の配慮で空襲を免れたっていうのに

言いたいのはつまり、京都は宣伝されてるほど歴史的な街でもないし、むしろ醜くて、憂鬱にさせる街だってことだ こういうことを言う人はいままでいなかったんじゃないかな
京都が好きっていう人は、あの街の景観をどうやって乗り越えたの?