新潟は本来50万都市レベルで、近隣市町村との合併に成功し人口も面積も拡大化した新興政令指定都市。金沢は近隣市町村との合併ができず、人口も面積もそのままの人口45万都市。

新潟は30年前に新幹線を手に入れ、東京(関東圏)との交流連携を可能にし、金沢を引き離すかのように政令指定都市化に成功しました。金沢は新潟に30年遅れてようやく新幹線を手に入れ、東京(関東圏)との交流連携が可能になりました。

上越新幹線は、山形や北陸(富山金沢)から東京(関東圏)に移動する一つの手段として活用してきましたが、今はその時とは違い、山形ミニ新幹線や北陸新幹線の長野から金沢への延伸により、活用する必要がなくなりました。

上越新幹線は、需要が減った今、昔とは違い活用方法を模索しています。生き残れる道は新潟空港への延伸再計画。東京(表玄関)から新潟(裏玄関)に行き、東アジアへのハブ化を目指す。

これは新潟の地形的不利から来る考え。

近隣市町村との合併には成功したが、近隣県との連携をすることが地形的に困難なのが新潟の弱点。海外に目を向けて発展に向かうのが、新潟の将来の道筋。
新潟市長も同じことを言われています。

金沢(石川県)は、地形的に縦長なため、JRの路線も縦にしか伸びることができません。金沢が横に伸ばすとすれば、今議論に上がっているLRTによる市内2次交通整備計画。

よって、新潟と金沢の比較でJR路線が多い少ないで都会とか田舎とかを語れないことはいい加減わかりますかね?w

新潟の地形的不利は、金沢よりもっと大きな問題。

上越新幹線を、山形や北陸(富山金沢)はもう使わなくなったんですよ。上越新幹線は、群馬経由新潟行きの単独新幹線に。
逆に北陸新幹線は、これからまだまだ西へ西へ延伸され、東京(関東圏)だけではなく大阪(関西圏)へ。金沢は新潟とは違い、東京(関東圏)と大阪(関西圏)の交流連携が可能になります。
はたまた、今金沢(北陸)は東北地方最大都市仙台との交流連携を強化への取り組みをスタート。新幹線による仙台(東北)との連携だけではなく、JRバスまでもが需要拡大化に力を注ぎ始めました。

さて、北陸新幹線が新大阪まで延伸されると何が起こるでしょう。それは仙台(東北)と同様、岡山広島博多など新幹線ルート接続エリアにまで拡がっていく可能性を秘めています。

もう一つ構想のある名古屋(中京圏)を結ぶ北陸中京新幹線。これは実現にかなり時間を要しますが、もし繋がると金沢(北陸)はとんでもない交流連携拡大化へ。

金沢は30年間不運にも新幹線は手に入れることができなかった。しかし手に入れた今、北陸新幹線の大阪(関西圏)への延伸は、金沢(北陸)の交流連携拡大化に寄与することは間違いありません。

新潟の地形的不利とは、将来の道筋が近隣県と手を繋ぎ拡大化へ向かうことが困難な現実。また新潟の将来は、日本の各都市との連携強化が困難な現実。金沢とは将来が全く異なります。

30年前に上越新幹線を逸早く手に入れた政令指定都市新潟がこれから維持そして発展できるか?30年遅れて北陸新幹線をようやく手に入れた金沢が、これから交流連携拡大化時代に入り、発展飛躍して行けるか?

各都市各地域で、歴史的背景や地形的背景、地域性、文化、産業、中枢拠点性など将来の問題点や発展の方向性は異なります。

新潟は地形的背景としてどこの地方に属するのか?も不明確な地域柄のため、一地方の中枢拠点性を引き上げていくことは困難なのが現実。
金沢は地形的背景として昔から北陸地方の中心都市として、中枢拠点性の引き上げは可能。新潟も金沢もしっかり問題点を整理し、お互い日本海側の雄都として将来の発展に進まなければいけません。