下北道路建設早よ早よ
「下関北九州道路」どうなった? 国の調査が開始、実現可能性高まる=回答・松本惇
https://mainichi.jp/articles/20190522/ddm/003/070/041000c?_ga=2.53515368.1935327425.1558483661-16880013.1512976046
なるほドリ 山口県のほうで道路を造ろうとして、「安倍晋三首相らに忖度(そんたく)した」と発言し
問題になった副大臣がいたね。あの道路はどうなるの?記者 まず、国の道路事業がどう進むのか説明
します。周辺の道路の混雑状況や、今ある道路の危険性などを整理して、街づくり計画などの目標を設定
。その上で複数のルート案を比較し、住民の意見も聞きながら、概略(がいりゃく)を決めます。
ここまでは「計画段階評価」と呼ばれます。その後、都市計画として道路の幅や構造などを決め、環境
への影響も評価して、国の事業として実施することがふさわしいかを判断します。これを「新規事業
採択時評価」と言います。
Q 問題となった道路はどの段階なの?
 A 下関北九州道路(下北道路)ですね。山口県下関市と北九州市を結ぶ計画で、2019年度から
計画段階評価に向けた調査を始めたところです。下関は安倍首相、北部九州は麻生太郎副総理兼財務相
の地元なので、国土交通省が「忖度」したのではないか、と疑われています。
Q 実現する可能性が高いのかな。
 A 財政悪化で08年に凍結された全国6ルートの「海峡横断プロジェクト」の中で、調査が
始まったのは下北道路だけです。国交省は「決定したわけではない」と説明していますが、
「重要性が高い」と判断しているわけですから、その可能性は高まったとは言えるでしょう。
 Q 下北道路だけって変だよ。やっぱり忖度しているんじゃないの?
 A 石井啓一(けいいち)国交相は、関門トンネルや関門橋で慢性(まんせい)的な渋滞(じゅうたい
)が発生していることや、昨年7月の西日本豪雨で通行止めとなったことを挙げ「他の海峡横断道路は
新設だが、(下北道路は)バイパス的な役割がある」と説明しています。(東京社会部)