21美、平均入館者 最多 10連休効果鮮明
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(上)大型連休中、多くの入館者で混雑する館内=4月30日、金沢21世紀美術館で (下)入園者でにぎわう園内=4月27日、金沢市の兼六園で

兼六園 過去20年の新記録

 過去最長の十連休(四月二十七日〜五月六日)となった今年のゴールデンウイーク(GW)。一日平均来場者数は、金沢21世紀美術館(金沢市)が二万二百十五人で過去最多。兼六園(金沢市)も過去二十年間で最も多い一万九千三百七十三人に上った。
天候にも恵まれ、石川県を代表する文化・観光スポットが空前のにぎわいを見せた。(本安幸則、伊藤隆平)=北陸新幹線の利用者数が過去最高

 21美は連休を通した入館者数が二十万二千百五十三人。GW中の記録として初の二十万人台に乗った。前年(四月二十八日〜五月六日の九日間)の十三万九千九百八人から大幅に増えた。

 一日当たりの入館者では、五月三日が最も多く二万五千百八十四人、次いで四月三十日が二万五千百十八人。開館以来最多となっている昨年五月四日の二万五千七百七十三人には及ばなかったが、過去二位、三位となった。

 美術館は連休に備え、受付、監視スタッフを前年より七人増やし四十七人とし、案内するコンシェルジュ二人も置いた。ただ、有料ゾーンに入場するチケット購入に一時間から一時間半かかる日もあった。
美術館は「大きな混乱もなく、多くの来館者に楽しんでいただくことができた」と総括している。

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 兼六園は連休を通した入園者数が十九万三千七百二十七人で、金沢城公園が十九万百人だった。

 兼六園の一日平均入園者数は大きく伸びた。これまでは北陸新幹線開業直後の二〇一五年の八連休が一万四千八百五十五人で最多だった。

 県金沢城・兼六園管理事務所の藤村秀人所長は「新幹線開業で石川の知名度が上がる中、今までにない十連休で観光客の動きが活発になった。好天も重なった」と分析する。快晴だった二日は二万六千三百六十七人、四日は二万三千三百四十九人が来園した。

 二日までの混雑を受け、三〜五日は桂坂料金所の前に、料金が免除される六十五歳以上の入園者らのための特設窓口を設けた。

 〇一年九月に開園した金沢城公園は、過去二番目に多い一万九千十人。最多だった一五年の一万九千八百三十八人に及ばなかった。

 兼六園、金沢城公園の入園者はともに新幹線開業以降は高水準が続き、今年の連休は開業前の一〇〜一四年の平均と比べて二倍ほどとなった。前年比ではともに一・四倍だった。