「野田、幹事長やめるってよ」騒動では収まらぬ民進党分解
文春オンライン

都議選で民進党は、5議席しか獲得できず惨敗。ただ、当初は「議席ゼロ」との観測もでていただけに、執行部からは
「これで進退問題にはならない」と安堵の声が漏れ、蓮舫代表(49)は続投の意志を示し、野田幹事長も追随した。民進党幹部はこう語る。

「野田が辞めたところで、反執行部の動きがおさまるわけではない。辞めれば蓮舫氏も終わりだ」
しかし、党内の反発は強まるばかりだ。藤末健三参院議員が離党届を提出。横山博幸衆院議員も離党を表明した。
「野田は離党者がさらに増えるとみている。野田氏自身は幹事長に未練はないが
蓮舫氏にとって“精神安定剤”であり、辞めさせてくれない。そこで、流れを作るべく“辞意報道”が出たのではないか」(同前)

野田氏周辺が補足する。
「野田は、バリバリの保守政治家。本音では憲法改正に賛成、共産党との選挙協力路線には反対です。
ただ、職責に忠実で、慕ってくれる蓮舫代表を支えるためには、泥をかぶってきましたが、さすがに限界でしょう」

野田氏の去就にかかわらず、止まらないのが民進党の溶解だ。次の代表選に出ると見られていた前原誠司元代表も、周囲に「解党」論を唱え始めた。ある若手議員は期待を込めてこう語る。

「民進党は近い将来『分党』する。今、離党してもうま味はない」

分党とは、いわば円満離婚だ。政党が解散し、複数の政党に分かれる。分党の場合は、政党交付金が所属議員数に応じて、比例配分されるメリットがある。
民進党は、都民ファへの合流と、共産党などとの選挙協力で戦う野党共闘の2つの路線で分かれるというのだ。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170713-00003303-bunshun-pol