中高年ひきこもり、高齢化進む…親の死後「餓死するまで閉じこもるのか」
読売新聞

ひきこもりの高齢化が進んでいる。現在の対策は、若者への就労支援が中心で、中高年への支援は十分とはいえない。親世代は年老いて、「親亡き後」をどう生きていくかが切実な問題となっている。

「できれば、自立を促したい。でも、自分も年だし、これからどうしたらいいのか」。都内に住む男性(73)は、ため息をつく。

妻と、まもなく40歳になる長男の3人暮らし。長男は高校卒業後、職を転々とし、25歳頃からひきこもるようになった。食事以外で自室から出てくることはほとんどない
就職やひきこもりの話題になると、自室に戻ってしまう。
男性は年金暮らしで、貯蓄もそれほど多くはない。結婚して家を出た長女からは最近、「お兄ちゃんはこれからどうやって生活していくの?」
と聞かれる。長女は男性に、長男に一人暮らしをさせるよう求めるが、男性は踏み切れない。「一人にしたら餓死するまで閉じこもってしまうのではと心配で……」

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