https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171016-00004557-bunshun-pol

いわゆる「都条例(東京都青少年健全育成条例)」の改正であった。この条例の中で18歳未満「に見える」非実在青少年=漫画(アニメ・ゲームなどを含む)に登場するキャラクターに性的な描写があれば、
都はこれを「不健全指定図書類」(個別包装や陳列棚の隔離、18歳未満への販売禁止が義務付けられる)に指定できる。

改正案が2010年12月に、都議会自民・公明・民主の賛成多数で可決されて現在に至る。この時の都議会は200名弱の傍聴席が異例の満席。
可決に至るや否や、傍聴席から反対派による抗議文の投げ入れがあったなど、荒れた様子は、ニュース報道などで記憶に新しい方も多かろうと思う。

これらは単なるオタクによるエゴなのだろうか? はたまた日本国憲法第21条が謳う表現の自由の侵害へと発展する、由々しき問題なのか。無関心・中立を貫く多くの人々は、
前者に近い反応を採った。秋葉原で抗議のデモなどが行われたことから、表現規制反対派=単なるオタクというステレオタイプの感想を持つものも、私の周辺では少なくなかった。

自主規制として撤去された漫画本には、『あずみ』(小山ゆう著)、『バガボンド』(井上雄彦著)『ベルセルク』(三浦建太郎著)があった。
私はこの3作品をすべて通読しているが、どこに自主規制の要素があるのか今以って不明である。

最後まで都条例に頑強に反対したのは、都議会共産党、生活者ネットである。結果、自公民VS共社(リベラル)の対立軸が鮮明となった。

一方、遅れて成立した児童ポルノ禁止法も、結局自民、公明、民主、維新、結いの5党が「単純所持」を禁止する同法改正案に賛成し、可決成立。ここでも反対したのは共社である。

表現規制反対派の「萎縮・自主規制」への危惧は現段階ではおおむね問題のないレベルで、些か過大に聞こえるが、人の世というのは禁忌、
禁制とされればされるほどますます燃え上がるのは必定なので、反対だし、それを僅かにでも論ずる国政政党が今般総選挙において。共産党一党だというのは。
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