「民主党のトラウマ」をどうする? 国民民主党代表・玉木雄一郎「民主党のババは僕が全部引き受けますよ」
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181025-01073600-playboyz-pol

──玉木議員は、野党共闘についてどうお考えですか?

玉木 自公政権に代わる野党政権は連立政権しかありえません。
小選挙区制度の下で自公政権を倒すには、野党側もいくつかの政党がまとまるしかない。
だから、先の代表選でも私は統一会派、共同選対をつくろうと、立憲民主党に提案した。

──でも、立憲民主党は共闘には消極的ですよね。

玉木 はい。残念ながら枝野幸男代表からは、なかなか色よい返事がありません。

でも、ふたつの党を足したら、十分に自公を凌駕(りょうが)する議席数を取れる。
事実、昨年秋の衆院選の比例得票は立憲民主党が1100万票、当時は希望の党でしたが、
われわれにいただいた票が960万票。対する自民は1850万票で、野党票のほうが多かった。

この数字は政権交代を望む国民が多いことを示しています。
立憲民主党と国民民主党がまとまれば、いつでも政権交代は可能な状況にあるんです。

立憲民主党は野党第1党です。安倍政権打倒という共通の目標に向かって、枝野さんにはリーダーシップを発揮してほしい。

──ババを引き受けながら、野党をまとめることができますか?

玉木 人の数だけ政策があります。その違いを問題にしていたら、絶対にまとまれません。
そうではなくて、各政党が独自のカラーを出しながらも、大きな部分だけを一致させ、あとの細かな政策の違いはお互いが譲り合う。
そこをしっかり調整していけば、野党は必ずひとつにまとまる。

──大きな部分とは?

玉木 内政でひとつ、外政でひとつ。そのくらいの大きな共通政策で一致すれば十分。
例えば内政では「国民の暮らしが一番」でまとまればいい。
アベノミクスで株価が上昇し、企業収益も好調ですが、その一方で、例えば生活保護の受給世帯は過去最多になってしまった。
受給世帯の半数以上は65歳以上の人たちです。

このように多くの方々が日々の生活に不安を感じている。
なのに、安倍首相はトランプ大統領の言いなりに高額の武器を買ったり、
外遊に出かけては巨額の援助資金をバラまいています。
そんなお金があれば、まずは国民の暮らしに振り向けるべきでしょう。

いずれにしても今の安倍政権ではできない大きな共通政策を掲げ、
その上で野党がどこまで一致できて、どこは一致できないのか、
そこをきちんとすり合わせて国民に語りかけることが大切です。

■次の衆院選で政権交代を狙う!

──玉木さんの中で、政権交代に向けた具体的なスケジュールはあるんですか?

玉木 4年以内には政権交代を実現させたい。次の衆院選で政権交代を狙いますよ。
そのためには国民民主党と立憲民主党を軸として野党がまとまった上で、有権者に具体的な連立政権構想を示す必要があります。

──首班指名は?

玉木 野党第1党の党首が自然です。その野党連立政権で、日本が直面する問題の解決策をしっかり提示する。
それこそがわれわれの役目だと考えています。

──最後にひと言。

玉木 先の通常国会では予算委員会などでの論戦を手控えてしまったんですが、少し反省しています。
もう一度刀を抜いて質問席に立ち、安倍政権に白兵戦を挑むつもりです。ぜひ、国民民主党の今後に期待してください。