立憲民主党が地方選挙に擁立した公認候補が軒並み上位で当選
党名を前面に集票できる実績を得たことで、
来年の統一地方選に向けた候補者擁立の際に、民進党や希望の党に対して優位に立ちやすくなると

裁量労働制は法案を提出しなければ安倍の求心力が低下し、提出を強行すれば支持率が低下と進むも地獄、退くも地獄で自民は詰んだな


<立憲民主>地方議員選で上位当選続々 来年の統一選に弾み
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180226-00000081-mai-pol

 立憲民主党が地方議員選挙に擁立した公認候補が軒並み上位で当選している
25日投開票の東京都町田市議選(定数36)では元職・新人各1人が2位と5位で当選した
党名を前面に集票できる実績を得たことで、
来年の統一地方選に向けた候補者擁立の際に、民進党や希望の党に対して優位に立ちやすくなりそうだ

 町田市議選で立憲の2人は合わせて1万1683票を獲得。1人だけ立候補した民進党公認候補(当選)の2720票を大きく上回った
18日投開票の東京都日野市議選では、新人の女性候補が4493票でトップ当選。2位の公明現職を約900票上回った

 立憲に入党した地方議員は26日現在で121人で、1500人弱の民進党との差は大きい
しかし24、25日の毎日新聞の全国世論調査での政党支持率は立憲が13%で、民進の1%、希望の0%を圧倒している

 立憲も党勢拡大で地方選を重視する
町田市議選では枝野幸男代表、福山哲郎幹事長、長妻昭代表代行(東京都連会長)が相次いで応援に入った

 枝野氏は26日、名古屋市で開かれた「ミッドランド毎日フォーラム」(毎日新聞社主催)で講演し、
「ピラミッド型の組織を作り、いかに外に広げるかというオーソドックスなやり方は時代に合わなくなっている」とし、
「政治に距離を置く人たち、ピラミッド型組織から排斥されている人が参加しやすい場を作るのを、試行錯誤している」と語った


<裁量労働制>首相、異常データで板挟み 求心力か支持率か
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180226-00000119-mai-pol

 政府は26日の衆院予算委員会で、裁量労働制に関する厚生労働省の調査データを撤回しないと強調した
撤回して再調査に追い込まれた場合、このデータに基づく働き方改革関連法案の見直しは必至で、今国会成立も絶望的
安倍晋三首相の求心力低下が避けられないからだ。ただ「過労死など命に関わる法律」(野党)だけに、
データの異常値が増え続ける中で法案提出を強行すれば、今度は支持率低下につながりかねず、政権は対応に苦慮している

 「合理的ではない」「違和感がある」。加藤勝信厚労相は予算委で、
野党議員から新たに指摘された数値の異常さを認めざるを得なかった
立憲民主党の長妻昭代表代行は「データの信頼性が失われた」と追及したが、
首相と加藤氏は「まさに今精査している」と予防線を張り続け、
問題になっている「2013年度労働時間等総合実態調査」の調査データは撤回しない、とした

 撤回すれば野党が調査をやり直すよう迫るのは必至で、働き方改革法案を「妥当」と結論づけた厚労省の審議会まで議論が逆戻りしかねない
首相は今国会を「働き方改革国会」と位置づけており、
法案の成否は、9月の自民党総裁選を控えた首相の求心力に影響する。首相官邸幹部は「再調査はしない」と明言した

 また、裁量労働と一般労働の不適切なデータ比較を「誰が指示したのか調べるべきだ」とただした長妻氏に対し、
加藤氏は「担当課が出してきた。それ以上でもそれ以下でもない」と、木で鼻をくくったような答弁を展開した
首相がこのデータ比較に基づく国会答弁を撤回しただけに、
加藤氏のはぐらかしは「政権に都合のいいデータ作成を指示したのは誰か」という追及を封じるためだったが、
野党は「完全な開き直りだ」とかえって反発した

 一方、今回の異常データ問題は、働き方改革法案に盛り込まれる「裁量労働制の対象拡大」がクローズアップされる結果を招いている
毎日新聞の世論調査では対象拡大への反対意見が57%を占め、賛成の18%を大きく上回った
このまま法案を提出すれば反対が一層広がりかねない状況だ

 このため、首相は26日の予算委で、法案の提出時期について
「与党の審査があるので確定的なことは言えない。党が決めることだ」と明言を避けた
加藤氏もこの日夜に東京都内で予定していた自身の政治資金パーティーを延期するなど、政権は細心の対応を余儀なくされている