私は同胞達に伝えたい。
今日の、そして明日の困難に直面してはいても私にはなお夢がある。
それはアメリカン・ドリームに深く根ざした夢なのだ。
つまり将来この国が立ち上がり、「すべての人間は平等である」というこの国の信条を真実にする日が来るという夢なのだ。

私には夢がある。
ジョージアの赤色の丘の上で、かつての奴隷の子孫とかつての奴隷を所有した者の子孫が同胞として同じテーブルにつく日が来るという夢が。

私には夢がある。
いま差別と抑圧の熱がうずまくあのミシシッピー州でさえ、いつか自由と正義のオアシスに生まれ変わり得る日が来るという夢が。

私には夢がある。
私の四人の小さい子ども達が、肌の色ではなく内なる人格で評価される国に住める日がいつか来るという夢が。

私には今夢がある!
人種差別主義者や州知事が連邦政府の干渉排除を唱え連邦法の実施を拒否しているアラバマ州にさえ、将来いつか幼い黒人の子ども達が幼い白人の子ども達と手に手を取って兄弟姉妹となり得る日が来る夢が。