http://www.jiji.com/jc/article?k=2018051200343&;g=pol
国民民主党が、国会での会派の略称を衆院で「国民」、参院では「民主」とそれぞれ決めた。

衆参で同じ略称を用いるのが一般的だが、旧民主党への愛着が強い参院側と、新党色を前面に出したい
衆院側で調整が付かなかった。党内外で「分かりづらい」との声が出ている。

民主会派の舟山康江参院国対委員長は11日の記者会見で「会派は衆院と参院で独立している」として問
題はないと強調しながらも、「擦り合わせがあっても良かった」と語った。国会職員は「実務で混乱すること
はないが、珍しいケース」と話している。

会派の略称は、会派が衆参両院の事務局に届け出て決まる。国会で使われる資料や、両院のウェブサイト
の議員名簿などに記載され、自民党の略称は衆参とも「自民」、立憲民主党は「立憲」を採用している。

国民民主幹部によると、参院側が「民主」を使うよう働き掛けたが、衆院側が拒否した。党内には「みっともな
い。別々の政党だと思われる」との不満があり、「衆参合わせれば国民民主。分かりやすい」と皮肉る声も出
ている。他党も「ばらばら感を演出したいのか」(立憲議員)と冷ややかだ。