君が知らないだけで実は裁判って状況証拠だけで判決が降りることが普通なんだぜ。
民事裁判なんか証拠書類がない場合は統計による推計も許されているし，刑事裁判
じゃ殺人事件で死体がない場合もめずらしくないんだ。イタイイタイ病裁判なんか
がそうで，カドミウムがイタイイタイ病の原因か病理学的な証明までできない（長
期間の服用が必要で人体実験になるため）ので，カドミウムで汚染された地域とイタ
イイタイ病の患者の居住地域を統計処理して，一致することから因果関係を認めた
例が有名だよ。こういう考え方をベイズ統計学アプローチという。
むしろ直接証拠（たとえば契約書とか）がないか偽造が多いので状況証拠（間接証
拠という）を積み重ねて合理的にこれが事実だと証明するのが普通の裁判なんだよ。
大きな本屋にいって民事訴訟法や刑事訴訟法の本読んでごらん。
