白井聡の「国体論 菊と星条旗」に書いてあったが、
戦後の日本人はアメリカを天皇の上に置いて崇拝し、
「アメリカが愛している日本」というフィクションに逃げている。
そうして敗戦トラウマを癒やしている。

これだけ安倍がトランプにコケにされても、
テレビのコメンテーターは「トランプ大統領は安倍さんが好きだからw」と
コメントしている。哲学や戦略でなく「トランプは安倍が好き」という論調。
おもいやり予算、トモダチ作戦、こういった情緒的なネーミングも異様だと、
白井は指摘している。

日本で竹中改革によって、国民の賃金を下げ、株価を上げてウォール街を潤す清和会が支持されるのは、
冷戦後、保護から収奪に対日政策を変えたアメリカに食い物にされている現実なんて見たくない。
そんなの信じたくない!(小野寺防衛大臣と同じ)
アメリカは日本を愛している。という、フィクションがないと日本人の自我が崩壊するから。

民主党政権は「アメリカは日本を愛していない」という現実を日本人に突きつけたから、
文官も武官も検察官もメディアも、そして、国民もパニック状態になって民主党をリンチした。
宗教哲学の無い日本人には「アメリカの愛」は聖書やコーランやヴェーダと同じであり、
絶対に否定してはいけない。