立憲の山内康一ブログ
平成の非世襲は宇野・海部・村山・菅・野田5人だけw

平成は「世襲総理」の時代
https://www.kou1.info/blog/politics/post-2691
もうすぐ平成が終わります。自民党総裁選は平成最後の総理を決める選挙です。この機会に平成の政治史をふりかえってみたいと思います。
平成の30年間の総理大臣は以下の通りです。

平成に入って総理大臣になった人物は16人です。
そのうち父親が衆議院議員という「純粋世襲」は10人です。16人中で10人ですから、62.5%が世襲議員の総理大臣です。

さらに、お祖父さんが近衛文麿総理という細川総理、お祖父さんとお父さんが町長という森総理がいますが、これを「広義の世襲」という枠組みでとらえれば、16人中で12人が世襲政治家ということもできるでしょう。
16人中で12人ということで、広義の世襲政治家の総理は75%といえるかもしれません。

ついでに「自民党の総理」という枠組みで考えれば、非自民の総理が6人いるので(細川総理、羽田総理、村山総理、鳩山総理、菅総理、野田総理)、
それを除外すると、平成の自民党総理の10人中で7人が「純粋世襲総理」です。世襲総理が7割という高率です。

平成の30年間の日本を統治した総理大臣は、狭義の世襲では62.5%、広義の世襲では75%が世襲政治家という状況には驚きます。
平成に入ってから政治が劣化したと感じる方も多いと思います。
しばしば「小選挙区制が導入されてから、政治家が小粒になった」と主張する人がいますが、根拠はないと思います。サッチャーやチャーチルのようなタフな首相も小選挙区制で選ばれています。

おそらく「世襲議員が増え、世襲議員が出世しやすい構造だから、優秀な政治家が出にくくなった」という方が、多少は根拠があるように感じます。

日本では小選挙区制の結果として世襲議員が増えたということはいえますが、イギリスでは小選挙区制でも世襲議員はほとんどいません。
小選挙区制自体に原因があるのではなく、小選挙区制の運用において政党(特に自民党)が世襲が有利になるような運用をしてきた結果ということでしょう。

世襲政治家は日本だけではありませんが、たとえばアメリカのブッシュ大統領父子のケースでも、子よりも、父親の方が優秀だったと思います。