>>738
銀行の金利利鞘(預け入れ金利と貸出金利の差)は凡そ、人件費、貸倒損失、株主利益
の3等分で使われるので、貸出金利の基礎になる10年国債金利が0.1%だと、人件費も
出ないくらいで貸倒損失の費用を捻出できないし株主配当もできない。
まともな貸し出しでは金利を稼げないのでスルガ銀行みたいな不適切な融資に走る。

まともな貸倒損失の費用の利鞘がないと、絶対に倒産せずきちんと元本返済できる
超優良企業にしか貸さない。なので黒田異次元緩和みたいに金利を下げすぎると
銀行から融資を受けたい(若干リスクがある)中小企業が借りられずに廃業に至る。

今の金利は短期決戦型の異常な低金利で、こんなに長期に続けると副作用ばかり出る。
金利はいまよりも上げた方が世の中にお金が回る(日銀に貯まるだけではだめ)ので、
その方が景気が良くなるのだよ(勿論、上げ過ぎると引き締めになって景気が悪化)。