http://agora-web.jp/archives/2040114.html
山本氏は当選確実な東京選挙区を飛び出し比例区へシフトした。
しかしこの参院選から新設された特定枠に2人の障害者を擁立したことが謎を呼んだ。

れいわ新選組は3議席以上の確保、つまり三百数十万票は集めないと山本氏の再選は難しい。落選リスクをわざわざ高めた「真意」は「社会的弱者に対して手を差し伸べる」姿勢を打ち出すという見方はあるだろう。

逆に、筆者のようなアンチからは、邪推して衆院選や都知事選などの中・長期戦略の一貫という指摘も出ている。

仮に山本氏が落選し、れいわの特定枠候補者の2人が当選したとしよう。当選議員任期中(2025年7月まで)にその当選者が辞職や失職すれば山本氏が繰り上げ当選する流れだ。

当選1人の場合は、もう1人の特定枠の候補者が優先的に繰り上がるが、その人も辞退すれば、結局、山本氏の再選となる。

まだ、選挙戦がスタートしたばかりなので、こうした展望をすること自体が「不謹慎」なのは百も承知だ。
しかし知り合いの政治家のSNS上の発言を見ても、明言こそしないが、
繰り上げ当選のルールについて言及する人もいるあたり、本音では、筆者と同意見のように見える。リアルが内在しているのだ。

万が一、当選直後にそうしたことが起きれば、他党はもちろん、マスコミを含めて総スカンになるのは必至だ。しかしそれは「常識人」の感覚だ。

ゲリラ戦法を駆使する少数勢力は、選挙制度をよく研究し、ハッキングするのが得意だ。
5月の足立区議選でもNHKから国民を守る党が、居住実態がない候補者を擁立。5548票も集めて有効票なら中位当選できたが、当然のことながら無効に。
しかし、選管の立候補届け出の際にもめたが、N国側は押し切って選挙運動はできた。
現行法では当選の権利がないだけで立候補を妨げられない。彼らは「法の穴」を熟知していたのだ。

もし、これで山本氏が特定枠を「おもちゃ」に復活当選する事態になれば、制度そのものの欺瞞性がますます浮き彫りになる。

筆者も特定枠には反対なので、廃止のきっかけになるなら、それはそれで痛快ではあるが、結局、政治不信を深めるに過ぎまい。
れいわ新選組の得票の行方を含め、特定枠の初選挙はどうなるのだろうか。
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