夕刊フジでは、選挙分析のプロである松田氏に、世論調査と独自情報をもとに、選挙戦中盤での予測議席を算出してもらった。

 自民党は、政治決断の影響か「選挙区40、比例19」の計59議席で、非改選を含めて計115議席となり、1週間前の序盤情勢(4日発行)よりも計3議席増やした。

 山口那津男代表率いる公明党は「選挙区7、比例7」の計14議席で、目標の13議席をクリアする勢いを維持している。

 与党の改選獲得議席は「73」で、非改選も加えると計143議席に達する。

 松田氏は「一連の政治決断は、安倍政権を支持するコアな保守層だけでなく、距離があったリベラル層にも影響しそうだ。6年半続いた安定政権らしい一手といえる。
選挙戦終盤に向けて、政権・与党への追い風となる可能性がある」と指摘した。

 一方、野党はどうか。

 枝野幸男代表の立憲民主党は「選挙区11、比例10」の計21議席で、非改選を合わせて36議席で12議席伸ばす。

 玉木雄一郎代表の国民民主党は「選挙区2、比例3」の計5議席で、

志位和夫委員長の共産党は「選挙区4、比例5」の計9議席で、非改選を合わせて15議席だ。

 日本維新の会(代表・松井一郎大阪市長)は、地盤の近畿を中心として「選挙区3、比例4」の計7議席で、非改選を合わせて13議席。

国民民主党と共産党、日本維新の会の予測議席を序盤情勢と比較すると共産党だけ1議席増となった。

自民党と公明党、日本維新の会は非改選を合わせて156議席となる。現状では、参院3分の2(164議席)の維持は厳しそうだ。

 残り10日、与野党はどう戦うべきか。

 松田氏は「与党は、これまでの実績に加えて、年金問題について国民の不安を払拭するため、丁寧な説明を続けていくべきだ。ネット上では、山本太郎代表率いる政治団体『れいわ新選組』がブームだ。どこまで伸びるか注目したい」と語っている。

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