>>23
一方で、分配については、JASRACと作詞家、作曲家、音楽出版社等の関係権利者との間のやり取りです。
分配対象の権利者や取り分が記載された作品届の提出を受けて、分配するというルールです。
長く定着したルールとして、委託者にも認識いただいています。
その取り決めの結果として、どうしても分配できない部分が溜まっているということです。

――「委託者すべてに共通する目的にかなう事業」に支出する理由は?

浅石:10年以上が経過した分配保留金は現在、約16億円にのぼっています。
楽曲ごとの保留金の約半数は1万円未満ですが、それでも年間2億円くらい増えています。
JASRACの改革の中で、この分配保留金をどう解消すればよいのか、いつまでも累積させよいものなのだろうかと考えて、信託の専門家にも相談してきました。